眠れない夜

昨晩、職場で意味もなく怒られたことが、悔しかったのか
なかなか眠れなった。
主人が残業で遅くなり、タクシーで帰ってきたのが夜中の3時。
うとうと眠ったのが4時ぐらいだったと思う。
朝はいつものように6時半におきて娘を学校に送り出した。
幸い仕事の予約はとっていない、午前中ゆっくり眠り、
11時ごろから家事をして午後は娘と美容院に行った。

★今日の星占い★
いて座の娘が№ワン
おひつじ座の私は№ツー。

こんないい日はめったにないと思った。
「あきらめかけようとしていた夢が叶います」
ラッキーアイテムがハイヒール。
あきらめかけていた夢って、いったいなんだ?
とりあえず朝3人ぐらいにメールを送ってみる。

美容院は混んでいて、1時間半待ち。
その辺で時間を潰し、4時調度にお店に入る。
私の担当は若い男性の美容師さんで、娘の担当は
中年風の優しそうな女性。私の方が早く終わった。
自分は5センチぐらいカットしてもらった.。
娘はかなり短くなって、夏らしくすっきりした感じになった。
私は鏡を見せられた時、白髪染めも買わなければと思った。


予約までの待ち時間が長かったので、二人で小説を買って
ケンタッキーで読むことにした。
そのとき、昨日のことをふと思い出し、娘に話した。

「それ監督絶対おかしいよ、もう行かないほうがいい」

「やっぱりそう思う?」

昨日あったことを説明しよう。


まず、おとといの夕方、派遣会社から電話が何度もかかってきていた。
ボーナスが入ったのでしばらく仕事はでないつもりだったが、
ここのところ退屈していたので、電話をかけなおしてみた。
あちらの用件はやはり仕事の依頼である。

「明日は仕事できますか?」

「はい。」

「○○です。よろしく!」

「はい。」

しまった!またあそこか・・・。
電話を切った後で悔やんだが後の祭りであった。
予約の時、会社名を聞いて嫌なところなら、断る人が多いらしい。
私は、頼まれたらよほど大事な予定がない限り断らない事が多い。
こんなに何回もむこうからかかって来るのはよほど困ってる証拠。
人助けのつもりでオッケーしているつもりだった。
頼む人によっては「ありがとうございます」とかなり感謝される。

確かにあの職場ではいろんな嫌な思いしたけど、前回はなかなか楽し
かったし、まんがいちうまくいかなかったり大失敗しても、わたしの場合
怒られ慣れてるから大丈夫・・とたかをくくっていたのかもしれない。

しかし、昨日はひどすぎた。
確かに社長は失敗しないように4回も5回も説明してくれた。
それでも、一度でちゃんとできたのは10人中一人しかいなかった。
2回目でオッケーが出た人はたった4人だった。
私はその4人の中に入り、仕事がスタートした。
社長が見ている中でいっせいに箱を折る。
一枚目はうまくいった。2枚目に入ったとき、社長が見ていた。

「それじゃ駄目だよ、しわができてるじゃないか!」

よくみると、確かにできてはいけないところに、大きなしわが入っていた。
横を折るとき、力が入って表に裏の線が出てしまったのだ。

「あっできてますね」

「君はもういい、あっちの仕事しなさい。」

「これは不良品ですか?」

「不良品かどうかじゃなくて、気をつけろと言っているんだ!」

「はい、次からは気をつけます。」

「次からじゃないだろ?なぜあれほど言ったのにそうなるんだ!」

「すみません。」

「やる気はあるのか?」

「はい。」

「もう、いい、あっちの仕事をしてもらうから○○君のとこへ
いきなさい。」

結局、それが不良品なのかどうなのかは答えてくれなかったので、
そのままその箱をテーブルの上に置いて、○○君に着いて行った。
めんどうくさそうに、仕事を教えてくれたのはあの、こわい監督。

その仕事は折り線のついた間仕切りを折るだけの簡単な仕事だった。
目をつぶってでもできる仕事である。

「どのように折ればいいんですか?」

「みれば解るだろ!こうだ!」

監督は一枚だけ折ってみせた。

折ったものを入れる空箱をとりに、監督がその場からいなくなった時、
行った方向を見て待っていたら、社長が私をみてどなる。

「お前、そこで何をしているんだ?」

「箱を待っています。」

「そんなのオリコンでもなんでもいいじゃないか!」

監督が箱を持って戻って来た。

私の折り方をそばで見ていた社長が、あきれたように言った。

「そうではなくこうするんだ!」

何枚も重ねた間仕切りの紙を一気に折ってみせた。
なるほど、その折り方なら確かに早い。
同じようにやってみた。
監督はそれを黙ってみていたが、何も言わずに向こうに行ってしまった。
仕切りの紙はダンボールでできていて、携帯電話ぐらいの箱になる。
箱の形にはしないで、伸ばして重ねていった。そうすればかさ張らない。
折った物を、監督が持ってきてくれた箱にどんどん入れていった。


しばらくして監督が様子を見に来た。
丁度そのとき、一箱目が空になったので、空になった箱を今度は
入れ物にしようと左から右に移動させるところだった。
そのとき、まだ折っていない物が、一枚だけ箱に入っていてそれが
パラリと落ちた。急いでそれを拾い、折り終わった箱に移した。
一枚だから、後でおればいいと思ったのだ。

「今度はできたものをこれにいれればいいんですね?」と
空箱を指差して監督に聞く。


「それは、そうだがお前やる気はあるんか?」

「?」

「やる気はあります」

「折残したものがあるだろ?」

「あ、これですね」

「これですねじゃないだろうが!」

とっさに、まだ折っていない先ほどの紙のことだと判断して、

「ここに一枚残っていましたがこれは後でやろうと思いこちらに移しまし・・・」


「いいわけするな」

監督が顔を真っ赤にして怒りだした。

「これは、はっきり言って誰でもできる仕事だ。だからといって
そんな風にやる気がないならやめてしまえ!」

・・???

頭がパニックになった。
この監督、何を怒っているのかが解らない。
怒りの坪はどこで、どんな地雷を踏んでしまったのか?

このときふと、「はいはい」といってればいいんだよ
と言うパートさんの言葉を思いだした。

その後、しばらく説教は続いたが、「はい」「はい」
と言っていたら、
気がすんだのか、すっとその場からいなくなった。

怒鳴り声は倉庫じゅうに響きわたり、周りの人がその一部始終を聞
いていたと思う。

しかし、振り向くと、誰も何も言わず黙々と自分の仕事をしている。

その場で私は、「一番簡単な仕事を与えれているのに、それもまとも
にできず怒られている人間」というレッテルが貼られた感じだった。
悔しくて悔しくて泣きそうになった。

それでも、仕事はあきれるほど簡単なので、だんだん慣れてきて、
時々周りの様子を見ながら折っていた。
汗をかきながらみんな一生懸命やっている。
どの作業も大変そうで、手や腰が痛くなりそうなものばかりだった。

わたしだけ、こんな楽な仕事でラッキーだなあ♪

神様に感謝感謝!

と楽天的に考えようと思ったのもつかの間、

親切な年配のパートさんがやって来て、「これは午後、沢山
つかうから、そんなに悠長にやっていたら間に合わないよ!」
と言ってくれた。

「そ、そうなんだ!」

監督が怒っていたのは、私のスピードの
ことだったのかもしれない。
「それなら、そうとはっきり言ってくれればいいのに・・」

それから、スピードを上げて必死で折りまくった!
たった2時間でダンボール12箱作った。
前日作ったものとあわせて20箱。
「よーし、それで十分だ」といわれた時は嬉しかった。

お昼になる少し前、例の難しい箱の箱折が終わったようだ。
不良品の山を見て、社長が大声で怒鳴っている。
「なんでこれもこれも不良品なんだ!これくらい大丈夫だろ?」
といって、ほとんど全部オッケーになっていた。
そりゃあ、そうだよあれくらいのしわで不良にしていたら
不良品ばかりになってしまうにきまってるじゃない・・・。
私のあの失敗した箱はどうなったのか聞きたかった。

下準備が終わり、次のの仕事の段取りがはじまった。
一人で作業していた私もみんなと同じ仕事に入れてもらうことになった。
流れ作業だった。私たちは、箱に間仕切りを入れていく一番最初の仕事。
「自分はのろまで、人に迷惑をかけるンじゃないかと不安がある人?」
と社長が呼びかけて集まった人が6人。
私もその6人の中に入れてもらった。

その日お昼ごはんは、一人で食べた。
怒鳴られたせいか、誰かと一緒に食べる気になれなかった。
たまたま後ろの席にいた人が話しかけてきてくれた。
一緒のグループだった26歳の女性である。
「大丈夫?」
「どうして?」
「ものすごく怒られていたから・・・」
「慣れているから大丈夫。結構しょっちゅう怒られてる」

「今日はまだいいほうだよ、
これよりもっとひどいときがあるんだ・・・・。
以前働いていたときはもっとひどかったよ。
あまりにも怒鳴るので途中で帰った人や、帰された人がいたよ」

「これでは、みんな来るのを嫌がりますよ」
派遣会社の人が、社長や監督にいろいろ注意をしてくれたらしい。


こういうのは伝染するのか?
それともみんなが同じように思うか?
実はこの日、監督だけではなく、周りの皆が意地悪に見えた。
若いパートさんや、派遣のみんなが軽蔑した目で見てるように感じた。
いろん場面で、いちいち「きちんと説明聞いてる?」と言われたり、
「わかりましたか?」と確認されたりした。

午後の作業が始まった。
その6人で本当に大丈夫かと何度も聞かれ、私たちは訳もわからず
大丈夫と言い張った。それどころか出来上がった箱がおき場所も
なくなるくらい貯まってきたので、一人抜けても大丈夫かもしれないと
言ってしまった。
言ったからには責任をもって間に合わせなくてはならない。
休憩時間も、なぜか全員早めにきて作業をしていた。


心配をよそに6人でやった作業はどんどんはかどり、
流れ作業に迷惑をかけることにはならなかった。
私の折った間仕切りが、残りあと4箱ぐらいになった頃、
間に合わなくなったのは、流れ作業の一番最後のところであった。

社長が6人グループのところへ来て言った。

「この中でダンボールを作った事がある人!」

「はい!」

迷うことなく手を上げた。

他に手を上げる人がいなかったので、私がやることになった。
以前、一人で200個の箱を作ったことがあった。
その時、担当の人にきちんとやり方を教えてもらっていたので、もしかしたら、
その経験がいかせるかもしれない。
そういえば、社長もその時のこと覚えていてくれてるかもしれない。

それは甘い考えだった。

社長は私をみて一瞬、「お前か」と言う顔をした。

しかし、後にはひけない。

「これやった事はあるか?」

と作業を見せてくれた。

「ダンボール箱を作ったことはあるけど、これをやるのは初めてです。」

「よし、とりあえずやってみろ!」

名誉挽回のチャンス?だと思った。

しかし、それはただ空のダンボールを作るのとは違い難しい。
流れ作業でパンパンになるまで中身を入れられた物を、点検しながら、
蓋をしめ、セロハンテープで箱を閉じるという仕事。
小さいものならやったことはあるけど、こんなでかいものは
初めてだった。
かなり慣れた人でなければ上手に閉じられない。
テープもよれずにしわにならずに、綺麗に貼らなければならない。
試しに一個やってみたら、案外上手にできた。

「よし、はじめろ!」

次々に流れてきたものを素早く閉じていった。

そして、うまくできたのは偶然に過ぎないということが直ぐにわかる。

細かいところがうまくいかず、何度もいろんなところを注意された。
そのつど少しずつ直していったが、いつまでも完璧にはならない。
綺麗にやろうと思うと作業が遅れ、早くやろうと思えば仕上がりが汚い。
流れ作業は一箇所が遅いだけで、スムーズに流れない。
迷惑をかけてはいけないと思い、かなりあせっていた。
その様子に、私と同じ作業を一緒にしていたもう一人のパートさんが
気がつき、要領を教えてくれるが、うまくいかない。

「限界みたい?」

「はい。」

20箱ぐらい閉じた頃、年配のパートさんが来てくれた。

「ココ変わるから貴方はまた間仕切り折ってね」

「はい」

そして、朝作業していた場所に再び戻った。

結局できないじゃないか・・・
と、全員が思ったかもしれないが、そんなことは
どうでもいい。

慣れた仕事に戻れたことのほうが嬉しかった。

安心しながら、20分ぐらい間仕切りを折っていたら
向こうから、意外な声が聞こえてきた。


「間仕切りがなくなりました!」

あんなに沢山あった間仕切りがなくなったようだ。

「なにー!間仕切りがなくなったってー、」

社長が怒鳴っている声が聞こえてきた。


「今、折らせています」

すぐに、近くのパートさんが私を見つけ
折ったものをとりに来た。

「あんた、なんでそんな隅のほうでやってるの?」

そういいながら、ひと箱分の間仕切りを持っていき、
流れ作業は再び、始まった。

そのときばかりは、私が短時間で折ったものが
重宝された感じで嬉しかった。量も十分だったし、
危機一髪ではないか。

この時、この年配のおばさんすごいなと思った。
常に、先を先を読んでいる。


流れ作業が終わり、残り30分は皆でゆっくり間仕切りを折った。
「どうすればいいのですか?」
私は皆の先生になった。


帰りのバスは、お昼休みに話かけてくれた娘と一緒に
座った。いろいろおしゃべりして楽しく過ごした。




後で考えると、すべてが被害妄想だったように思えた。
監督は私があまりにもゆっくりなので、怒鳴りつけて気合をいれてくれたのだ。
回りも、私がこれ以上怒られないように、いろいろ気をつかってくれていたのか
もしれない。




美容院の帰りはホームセンターに寄ったり、
夕飯の材料を買うために、娘と買い物をした。
帰りは荷物を全部持ってくれたので助かった。
今日の夕飯は鶏の唐揚げ。
これも娘が揚げてくれた。
「今日の唐揚げ美味しかったねー!」
と何度も何度も言っていた。

次女が外に出たのは2ヶ月ぶりだったそうだ。
「よかったね!」
次回は、娘と一緒にデパートで買い物しようと思う。







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