二度目の動悸

その後、図書館でいろいろ調べてみた。

勤務中に動悸のため仕事ができなくなるのは

今回が初めてではない。

事態は深刻だと感じた。



「パニック障害」

症状がぴったり当てはまる。

その本を持ち帰り、むさぼるように読んだ。

火曜日のことだった。

その日は睡眠もたっぷりとり、比較的体調はよかった。

しかし、一人有給休暇のひとがいたので、仕事はたぶん

忙しくなるだろう。


いつもより10分も早く自宅を出る。

「おはようございます」

「おはようございます」


同僚はすでに来ていた。

さんは、早出出勤なので今日はさんひとりしかいなかった。


私をみるなり、ふーっとため息をつくのがわかった。


「ねえ、さんは、何を考えているの?」

みたいな質問。(実はあまりよく聞き取れなかった)


「え?」

「みんなと仲良く仕事していく気はあるの?」

このように聞こえた。


「はい、仕事はいままでどおりで大丈夫です。」

「でも、先日のように動悸が激しくなるのは困るので

もちっと、皆さんがやさしくしてくれないと・・・・」

「何を言ってるの!」

突然切れだした。


そのとき

心臓がバクバクしてきたのだった。

「すみません、また動悸が・・・・」




どうしてそうなるの?

「原因はわからないけど、嫌な人がそばに来るとこうなります」

「あ、いや、さんや、さんは大丈夫です。

言葉はきついけど、はっきり言ってくれるので・・・」

「じゃあ、誰?」

さんも、もちろん大丈夫」

ここでなぜか嘘をついてしまった。

「まさか、さんや、さん」


「違います」


「・・・・・・・・・」


「皆さんよくしてくれます」



いやみや、皮肉を言われると嫌なんです


「そりゃあ、皮肉も嫌味も言いたくなるでしょう」



仕方なく腕を出して、脈拍を診てもらう。

「うーん、そういえばちょっと早いね。」


「やさしい人がそばにいれば比較的大丈夫なんですよ」

さんは大丈夫だけど、もうすぐやめるので

不安です」




時間になり、二人で朝礼に出る。

班長ではなく、正社員の事務員さんが来た。

「あれ、さんどうしたの?」

バクバクがとまらず、少し気持ちが悪いので下を向いていたら、

この前のこともあり、心配してくれた。


手首を出し、脈をみてもらう。

「はやいねー!どうしたの?」

まさか、さんが怖いとは言えない。

「原因はわからないんですけどね」

「仕事大丈夫なの?」

「大丈夫だと思います。ゆっくりやれば

一欠なのでそうもいかない。

さんが、後半の仕事を変わってくれることになった。

「ありがとうございます」




その後、いろいろあったが、ここでは書けない。

会社の方針を疑うような出来事だった。


私は最後まで頑張って仕事をした。

脈拍は速いままだったが、さんの協力のおかげで

最後までやり遂げることができた。



「ありがとうございます」


こんなにありがたいと思ったことはない。


最後に、「やめるかどうかは急いで決めないで、ゆっくり考えたほうがいいよ」

と、言ってくれた。









テーマ : パニック障害(PD)
ジャンル : 心と身体

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