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日曜日の朝

明け方5時、漫画喫茶を出てマックに入る。

主人と6時に待ち合わせをしていた。

朝マックで、熱いコーヒーを飲んだが、

眠くて仕方がない。

この時の1時間は長かった。


途中で不安になり自宅と携帯に電話をしたが

応答がなかった。

15分遅れで主人が来た。

時間にうるさい主人にはめずらしい事だ。

ダウンジャケットを着て、黒いマフラー、茶色の靴、

喪服と旅行用のバックをもっている。



「いくら探しても黒い靴がみつからなかったよ」

「ああ、掃除の時どっかやったかもしんない」

「この前結婚式で帰った時、実家に忘れてきたかもよ」

「いや、それはない」

「じゃ、戻って探す?」

「いや」

「お兄さんに借りるか?」

「長男のは小さすぎるし、2番目の兄貴のはでかすぎる」

「じゃあ、買えばいいじゃない。」

「金がない。」

「財布、いくら持ってるの?」

「○円ちょっと」


「うそー!!」



「お小遣いと、昨日○万渡したのにあとはどうしたの?」

夫は無言で財布からレシートを出した。

計算すると1万ちかい。

なるほど・・・

私がいない間娘たちに頼まれて買ったものが

山のようにあった。

「今月のお小遣いは?」

「自宅の引き出し」

どう考えてもこれでは足りない。

しかたなく今月の生活費が入っている銀行のカードを渡す。

この中には定期代も含まれるので使えるのはあと2万ぐらいだと

説明した。

「わかった」

ついつい大きな声をだしていたらしく、

隣のおじさんが急いで帰り支度をしている。

夫が、近くのコンビニで香典の袋を買ってきてお金を入れた。

「これでいいかな?」

やっとほっとしたようだ。

にっこり笑った。

改めて主人を見た。

白髪はおととい娘と一緒に染めてあげたから、

大丈夫。頭髪に関しては見た目ばっちりだ。

めがねも黒ぶちになっている。

ジーパンはどうかな?

その時ふと、

黒いダウンジャケットの袖口からオレンジ色が見えた。

「あれー!よりによってなんでその服?」

見ると、一昨年買ってあげたオレンジ色の洋服を着ている。

薄汚れて毛玉だらけだ。もう捨ててもおかしくないしろもの。


「ワイレッドのほうはどうしたの?」

「あれは洗濯で白いものがいっぱいついていた」

「・・・・」

「カーテンのところの黒いカーディガンは?」

「??」

「わざわざ洗って、わかりやすいところにかけておいたんだけど・・・」

「気がつかなかった。。」

実は私自身も、そういうことになるとは思ってなかったので

全然意識していなかったが、偶然洗濯しておいたんだ。

あれなら全然おかしくない。



しかしそれもあとのまつりだった。

主人は怒られてしょんぼりしている。


二人でトレーをさげた。

ごみを捨てながら、出て行こうとする主人につげる。


「できたら上着も買ってね!」

「うん・・・」


実は長野には、昨晩の深夜バスでいくことになっていたが、

昨晩のこと(私と娘の喧嘩)で行きそびれたのだ。

今日、新宿から朝のバスに乗る予定らしい。

「深夜バスと料金かわらないの?」

「わからない」

携帯で調べたが、料金は出なかった。


何度も携帯を渡そうとするが、なぜか受けとろうとしない。

「娘が使うから、俺はいらないよ」

「持っていって写真でもとって来てよ。」

写真は全然期待していなかったが、いい口実だと

思った。

購入依頼、娘たちのおもちゃにされていたアイフォンを

嫌がる夫に渡した。

「こんな時だから、なにかあったら連絡するね」

「・・・。」

しぶしぶ携帯を受け取ってくれた。

一応充電器をもってきたところをみると、

最初から持って行く気があったと思われる。

まんざらでもなさそうだった。

実は、夫は携帯を購入したことがない。

携帯は会社が貸してくれていたので買う必要がなかったのだ。

しかし、事情があって半年ぐらい前に返してしまった。

主人は持たないほうが自由になっていいと言って買おうとしない。

本当はお金がないからだと思う。

しかし、いまどき携帯ももっていなかったらむこうで

みんなに不信に思われるに違いないし、不便に決まっている。

そんなこんなで、微妙な雰囲気でお別れの時間になってしまったが、

最後は素直になってすべてを受け入れてくれてよかった。




マックを出て、駅にむかった。

「じゃあ、気をつけて!」

「あとは頼んだよ」

夫を改札口付近で見送り、そのまま自宅に帰る。



外は身を凍らすような寒さだった。

今年の夏からボーナスがない。

本当に大変な一年だった。

大晦日と正月どうすごせばいいんだろ・・。

生活費を入れてあるカードを渡したことで、不安な気持ちでいっぱいになった。

しかし、なんだかすっきりした。

ある意味、もう怖いものはない。

やるだけのことはやったんだ。




昨年の告知依頼、毎月コツコツ預金しておいたからよかったよ。

少なくてもあと数ヶ月はマンションを追い出されなくてすむだろう。

今年の正月も、家族全員、あったかい自宅でのんびり過ごせるんだ。

「まあ、贅沢さえしなければ、どうにかなるさ」


  6時半。

外は今年一番の冷え込みだったが、空気が美味しくて

朝日が綺麗だった。







自宅の帰ると、娘たちがぐっすり寝ていた。

漫画喫茶では結局2時間しか寝ていないから

急いで布団を敷いた。

せめて娘たちが寝ている間でも睡眠をとらなくては・・。

布団はあったかくて、すぐに眠りに入った。


悪夢はまだ続くのだろうか・・・・。

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