家で飼えないの?

昨晩、仕事から帰ってきたら

子供たちが教えてくれた。

「白い猫=がいるよ」

「え?うそ!」

カーテンをあけてみたら

いた!

白い子猫は庭にある古いコタツの上(敷物をしいてある)

でじっとしていた。

私をみたら、また鳴き出した。

きっとおなかがすいているのだろう。

これはやばい。

「お母さん、追い出さないで」

子供が必死に止める。

餌が入った袋を持って外に出た。

塀の外におびき出して入り口をふさごうと思った。

は私についてこないで、隣の庭からこちらをみていた。

非難通路から避難通路の入り口まで行き、隣の庭にいるを小声で

呼んだ。姿を見せたり大きな声を出すと隣の犬にばれてしまうので

身をかがめて移動する。

「こっち、こっち」

は飛んで来た。

そして、いとも簡単に、隣の庭の塀の下にある隙間から塀の

外にでて、非難口の戸の外へばら巻いた餌を食べはじめた。

そこか・・・

隣の家の塀の下に、小さな隙間がみつかった。

その塀の下は、すでにしっかりと金属板が打ち付けてあった。

数年前、やはり野良猫が侵入したので管理人さんが塞いでくれたのだった。

そのとき進入してきたのは大きなオス猫だった。

そのときの猫は塀の上でも歩けるような猫で、家の猫=ともよく喧嘩をしていた。

氷をぶつけたりして容赦なく追い出したものだ。



しかし、今度のは小さい。

ほんの少しの隙間でも進入できる。

先日塞いだ戸の下の隙間は、工事なんかで何度も人間が出入りしたせいか

地面がえぐられ、が侵入するには十分なくらい大きな隙間ができていた。



いったんそこを取り外し、が外に出れるようにしておいた。

そして、戸の外側に餌をばら撒いた。

は何も疑わずに、外に出て、うまそうにガリガリ餌を食べていた。

戸の下は急いで塞いだが、隣の塀のしたにある隙間は手が届かない。

隣に侵入するわけにもいかず、そのままにしてうちに戻った。

マンションの外にでて、外側から塞ぐしか方法がなかった。





「あ~あ」

そのとき、主人が帰ってきた。

チャンスだ。

今ならまだ間に合うかもしれない。


手ごろな大きさの板をみつけ外に回った。

念のため、主人もつれていった。

万が一、道路に飛び出した時は、あとをついていって

どこから来るのかつきとめてほしかった。



しかし、もうはいない。

あの塀の下の隙間からまた隣の庭に入ったに違いない。

餌は全部食べられていた。

こんなことならもっと沢山まいておけばよかった。

食べている間時間が稼げていたかもしれない。

とりあえず、外側から塀の隙間をふさいで、再び家に帰った。

つまり、今度は塀の外に出ることもできないのだ。






しばらくして、が戻ってきた。

餌が足りないのだ。

うちの庭でないている。




今度は、きちんと塀の外に出そう。

庭ではなく、玄関から出せばいい。

できれば、遠くに、うんと遠くにもって行こうと考えた。



キャリーバックを用意した。

キャリーバックに入れて、確実に外に出そうと思ったのだ。



ネズミ捕りの方法だった。

キャリーバックに餌をいれ庭のテラスに置く。

がおそるおそる中に入り、餌を食べている。

おしりが出ていてうまく蓋をしめられない。

今度は一番奥に餌を入れる。

しっぽが邪魔だったが、それを押し込めてそっと蓋をした。

鍵をしめる。


「やった!」


が入ったキャリーバックをそのまま家に持ち帰った。

娘や猫が、びっくりしてそばに寄ってきた。


「お母さん、どうするつもり?」

「どうしようか?」

「にゃーん」

・・・・・・・

「うーん」

いいあんが浮かばないふりをしていたが、すぐにばれる。

がにゃーにゃー鳴いていた。

「かわいそうだよ」

娘(次女)が、おもむろにキャリーバックを持ち

庭に出た。



すぐに戻ってきた。


「どうしたの?」


「もちろん、逃がしてやった」


「なんでよ~!」


「だってかわいそうじゃない」



キャリーバックの蓋を開け離したら、

は飛び出して、そのままどこかへ行ったらしい。




その晩は戻ってこなかった。

鳴き声もしない。

さすがに身の危険を感じてしまったのか?





朝になった。

朝になってもいない。

コタツの上にも、キャリーバックの中にも猫はいない。



外は雨が降っていて、とても寒かった。



ぬくぬくと布団で寝ている主人に話しかけた。



・・・・かわいそうだね。



今一番つらいのは、迷子になった子猫だよ・・・。



寒いし、おなかがすいているし、寂しいし・・。



私だったら一日も我慢できないよ・・・・。」




ぽつりぽつりと言った。

それは、独り言のようのも聞こえるし

主人に花しけているようにも聞こえる。



もともと猫が嫌いだった主人は

俺には関係ないという感じで黙っている。

寝ているのか、質問しても

返事もしなかった。



黙っていたらやっと答えが返って来た。



2匹の猫が毎日外に出たがって

にゃーにゃーいうのは目に見えてる。

とても耐えられないと思う。



俺は仕事の事であたまがいっぱいだ。



それが答えだった。



家で飼えるなんて私も思ってない。

ただ、がかわいそうなだけだ。

浮浪者がかわいそうだと思う気持ちとにている。



それでも、は少し希望がある。

とっても可愛いのだ。

こんなにひとなつっこいところを見ると

この子はもともと野良ではなかったと思う。

いままで誰かにかわいがられて生きてきたと思う。

飼い主が必ずいるはずだ。

きっとどこかにいるだろう。

ただ、そこへ帰ればいいのだ。

返してやればいいのだ。


「猫を預かっています。」というポスターを

作ればいいんじゃない?

優しい娘が案をだした。


「家で飼おうよ!」

うれしそうにしている娘もいる。


「マンションでは動物を2匹かえないんだよ。

ルールだから!」


「だって隣も二匹犬を飼っているじゃない」



それを言われると返す言葉がなかった。


まあ、最悪(最良?)家で飼えば良いのだ。


確かに。

確かにそれが一番、猫にとっても娘にとっても幸せなことなんだ。



大変なのは私と主人だけ。

「世話をするから」という子供たちの言葉を

信じてはいけない。




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もう一度言います。お住まいのマンションではペットを外に出すのは禁止というルールがあると仰ってませんでしたか?なんだか息子の不始末を棚に上げて一方的に嫁の非難をする愚かしい姑みたいな口ぶりですな。
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